子育ての「怒り」「恥ずかしさ」「虚しさ」

「五次方程式以上は、解の公式がないんだよ」2017.2.7

「はあ? 五次方程式?二次方程式なら聞いたことがあるけれど・・・」

京都の古い喫茶店で熱く数学を語る京大理学部の次男。

漆喰の壁にアンティークのシャンデリア。
薄暗い店内にはシャガールやローランサンの
リトグラフがあちこちに飾られ癒される空間。

それなのにその場に似つかわしくない
不精髭、流行遅れの服装で、
数学の話題を出す感覚が私には理解できません。

それも周りのお客さんが振り向くほどの大声で
堂々と語り続ける次男。

私は自分の顔が赤くなっていくのを感じました。

「もう少し小さい声で話してよ」

…と言いかけた途端、
私はやっぱり口を閉じました。

「自分の恥ずかしさ」と
「次男の数学に対する熱い思い」を天秤にかけると、

自然に一方が重く下がっていくのが、
私の心の中に見えたのです。

「もう少し数学を語ってもらおう」

と思い直し、私にはちんぷんかんぷんの
数学理論を聴き続けました。

目の前のアップルティーは
すでに冷たくなっていました。

20年間の子育ての間、私は常に

「自分の気持ち」と
「子供の思い」を

天秤にかけながら、
常に子供の思いを汲み取りながら
子育てをしてきたように思います。

だからこそ、3人の子供たちは自分の能力を伸ばし、
自分のやりたいことで自分の夢を叶えてきたのででしょう。

たくさん感じて我慢してきた

「恥ずかしい思い」「怒り」「虚しさ」は

20年経った今では、ほんのちっぽけなものだった。
そう感じています。

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