fbpx

母学アカデミー学長 河村京子が伝授
”成功する子ども”を育てる究極メソッド

母学コラム

母学コラム詳細

【創造力・考える力の育て方〜自然体験を通じて得られること〜】

もうすぐ夏休み!

ワクワクしている子どもたちとは裏腹に、お子さんたちとの過ごし方に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな夏休みのお出かけと、“考える力”についてのお話です。

●夏休みのお出かけ先は、どこがいい?●

夏休みは特に、1年の中で最も長いお休み。

・キャンプ
・プール
・夏祭り

など、夏ならではのイベントも盛り沢山!

お盆休みにご実家などに帰省されるご家庭も多いことでしょう。

レジャー施設ひとつとっても、現代は、最先端のテクノロジーを駆使した刺激的な場所が多いですね。

そのような施設を否定するわけではありませんが、もし「我が子の能力を伸ばしたい!」と強く思われているのなら、“ちょっとメンドクサイ”場所へのお出かけをお薦めします。

例えば、遊園地よりもキャンプ。

遊園地に行けば、ショーやパレードが見れるし、お土産やさんも充実していたりして、親が働きかけなくても子どもは楽しんでくれます。

でもキャンプに行ったら、自ら動かなくては食事も寝る場所も確保できません。

親にとっては労力がいるので大変ですが、そのぶん子どもの『考える力』をグンと伸ばすことができます。

P5P2U08s.jpeg

●子どもの『考える力』を伸ばすには、どうしたらいい?●

以前、お仕事をされているお母さん方と、考える力についてお話したことがあります。

そのときに、「子どもに考える力をつけるためには教えないこと」とお伝えしたところ、とても驚かれました。

大人の仕事の現場では、質問に対して「迅速に正確に答えること」が最重要項目だからです。

対して子育てでは、子どもに「なんで?どうして?」と聞かれたときに、大人がすぐさま正確な答えを提示してしまうと、子どもは考える必要がなくなります。

「分からないことがあったらお母さんに聞けばいいや」というスタンスは、親子共にラクである反面、“考える”=“脳を動かす”キッカケを作ることはできません。

私たち大人は、指示されたことを早く正確にやり遂げることを良しとして育ってきました。

でも、これからの社会では、自分で考え自分で行動する人間こそが必要とされます。

だから、子育ての時にも“自分で考える力”をつけてあげることが大切なのです。

●公園の砂場でも、子どもは手や脳を動かし“考えて”いる●

例えば砂遊び。

大きなお山を作って、そこにトンネルを掘りたいと、子どもが考えたとします。

乾いた砂を積み上げても、サラサラと流れるばかり。

そこにトンネルを掘ろうとしても、お山は一瞬で崩れてしまいます。

そばで見ている親は、「砂にお水をかけて固めれば、しっかりしたお山ができるよ」とアドバイスしたくなりますね。

素直なお子さんなら、その通りにしてみて、トンネルを掘ることにすぐ成功するでしょう。

でもそれでは、“自分で考えた”ことにはなりません。
お母さんのアドバイスを受けて“教わった”ことなのです。

どんなに小さな子どもでも、“考える力”を持っています。

「あの子のお山は、どうして崩れないんだろう?」
「同じ砂場なのに、色の濃さが違う!水をかけると砂は黒くなるのかな?」

など、言葉には出さなくても、多くの考えが頭の中を駆け巡っているはずです。

A7ywha-m.jpeg

●自然体験を通して『考える力』は育つ●

砂場を卒業して、キャンプに行って野外炊飯をしたとしましょう。

普段は、ただ待っていればお母さんが作ってくれたご飯が出てくるとしても、野外炊飯では、みんなで協力しなければ食事にありつくことができません。

野菜を切って調理することはもちろん、

・薪割り
・火おこし
・こびりついた鍋の汚れを落とす

など、準備から後片付けまで、実に多くの工程があります。

家庭のガスコンロと違って、

・火がうまくつかない!
・ついてもすぐ消えちゃう!
・鍋の中に灰が入っちゃった!

といったトラブルもあるでしょう。

でも、だからこそ、

・どうしたら火がつくんだろう?
・長く火を燃やしておくためには?
・鍋には蓋をしておこう!

など、子どもなりに一生懸命、頭を働かせて考えるチャンスとなるのです。

また、

・火が燃えるにおいって臭いんだな
・煙が目に入ると痛くてしょうがないんだな

といった、テレビで野外炊飯の様子を見ているだけでは感じられないことを身をもって体験することができます。

そんなふうに“五感を使って”“体で”感じたことは、大きくなっても消えることはありません。

夏だけ海で泳いでいて、他の季節は泳がなくても、何年も海に行けなくても、また海に入れば体が感覚を覚えていて、すぐ泳げるようになるのと同じです。

FbZtvaD1.jpeg

●まとめ●

このように、自然の中には、答えのない問題がたくさんあります。

一方で、街の中には、明確な答えがある問題しか存在しません。
家庭のガスコンロひとつとっても、考えることなく生活を滞りなく回していける環境が用意されているのです。

大人はつい、早く正確に答えまで到達したいと考えます。

でも、答えに向かって、いかに早く正確に辿り着くかを競うことは、広い創造力や、考える力を育てることはできないのです。

ゼロから答えのない問題を考えるからこそ、創造力が身につき、考える力が育ちます。

キャンプや外遊びなどの自然体験、ぜひ楽しんでくださいね!

東大・京大・高校単身留学の子どもを育てた母の「全国対応 無料メールマガジン」