工場見学は何歳から?
【特別レッスン生からの質問】
年中さんの女の子のお母さんから
質問をいただきました
>月間お出かけピックアップワークの
『頭』を鍛える場所として
早速イシイのミートボールの
工場見学に行ってみました。
事前に娘と一緒にミートボールを作ることで
調理工程を予習し、
イメージ化の目的で
私が調理工程を絵にしてみました。
娘は自主的に私の絵を真似て
調理工程の絵のお絵かきをしていました。
そして実際の見学では
ガイドの方が丁寧に説明をしてくれるものの、
話が終わると次に移動をしてしまい、
子どもに話かけるには
ガイドの声にかぶせるしかなく、
母の思惑だった自宅での調理工程と、
工場の作業工程の比較を
子どもに問いかけていく事ができませんでした。
①製造⇒②フライヤー⇒③充填⇒④殺菌⇒⑤仕上げ
のうち子どもの中に残ったのは
①製造工程の玉ねぎのみじん切りと肉の塊のミンチ、
⑤仕上げ工程の箱詰め作業ぐらいでした。
②③の工程は実際を見学することができず
映像での紹介でした。
帰宅後色々問いかけてみたのですが
「人が作業してた所もあったけど、
殆どを機械が作業してたよね?
どうして機械が作業してたんだと思う?」
と聞いたところ
「機械がする方が早いから」
というのがまともな回答で、
他は分からないと言われました。
自分でガイドの話を聞け
思考できるぐらいまで成長しないと
工場見学は意味がないでしょうか?
下手に幼児の分からないうちに
工場巡りをする事で
小学生になって再来した時に
目新しさがなくなってしまわないかな
という思いもあります。
子どもと問いかけながら
自分達のペースで見てまわれる
博物館のような所の方がいいのかもしれない
とも考えています。
先生はどうお考えでしょうか?
(Eさん)
母学特別レッスンでは
どんな質問でも受け付けています。
この質問を読んで
「え~!なんて高度な質問!」
とびっくりされたのでは?
私もびっくりしました。
「工場見学楽しかったね」
で終わってもいいのです。
でも、少しでも子どもの能力を伸ばす
やり方を模索するのが
特別レッスン生なのです。
私がお答えしたのは
1.完全でなくてもいい
2.幼児期にはたくさんの体験の点を打つ
3.成長して別の体験をした時に
点と点がつながる
4.再訪した時には、新たな学びがあるので
目新しさがなくなることはない
文字にするとわかりにくいのですが
こんなことを音声でお答えしました。
私は子育てには完璧はないと思っています。
でもどうしても「0か1か」で
考えてしまうのが、大人なのです。
工場見学でも、完璧に子どもが理解することは
ないでしょう。
不完全であっても、断片の記憶しかなくても
将来なにかの拍子に思い出し、
他の経験と重なって、子どもの糧になるのです
それを信じて、お子さんにはたくさんの
経験をさせてあげましょう。