足し算は積み木でする
【特別レッスン生からの報告】
シンガポールで子育てをしていらっしゃる
お母さんからの報告です。
年中の男の子のお母さんです
(長文です)
>シンガポールはタクシーが安いです。
最近息子はすべての支払いを自分でしたがります。
本人用の財布も用意し、
基本的に全ての支払いをお願いしていました。
シンガポールドルは、一番高額なお札が100ドル、
そこから50、20、10、5、2と全6種類の紙幣。
そして1ドル以下の硬貨が50、20、10、5セント
と5種類あります。
レジには例えば10ドル50セントですと、
10.50と表示されます。
日本の円と違って、小数点以下が入ってくるので
少しややこしいのですが、
息子は駅の券売機などでセントを使う機会が増え、
少しずつ慣れていきました。
お買い物ワークを始めたのは
特別レッスンに入ってすぐでしたので、
もうすぐ10ヶ月です。
話は戻りまして、本日のタクシー。
タクシーの運賃は8.45ドル。
息子は10ドルを運転手さんに渡します。
シンガポールの運転手さん、
お金を払う息子が面白いのか
「おつりはいくら?」
と息子に聞く方が結構多いんです(笑)
今日もまた聞かれました。
私が「頭の中で考えるだけで、
すごいいい学びになってるだろうなあ」
と呑気に考えていたら、
息子が、1.55と返答!!
あってる。え?あってるよ。。
メーターと息子を見比べる私(笑)
運転手さんも嬉しかったのか上機嫌で、
なんとお釣りに加えてもう10セント
息子にくれるではありませんか(笑)
「10セント多くもらっちゃったよー」
と嬉しそうに財布にしまう息子。
私はただそれを見ているだけでした。
たまたまあっていただけかもしれません。
あっていたということを横に置いても、
息子が答えたこと、考えていたこと、
これはもう日々のお買い物ワークの
賜物以外の何物でもありません。
私はドリルのようなワークを
させたことは一度もないですし、
計算を強いたこともなく、
幼稚園でも全て遊びの中で学んでいます。
プリントなしです。
今までのことが頭の中をよぎりました。
以前、何かを切り分けたときに
一つずつ切れたものをお皿に入れながら
「1/4、2/4、3/4、4/4、4/4で1だね!」と
満面の笑みで私に語りかけたとき、
私はうわあーと心の中で思いながら
すぐに積み木だ!と思いました。
母学積み木は一つの積み木が2分割、3分割に
なっているものがあるからです。
同じように足し算も
全て積み木で体得しているように思います。
別に今すぐに足し算ができるように
なって欲しいわけじゃない、
ただこの子の才能の芽を摘まないようにと、
母学の学びを生活に取り入れて行くと
今日のようにちょっとびっくりすることが起こります。
生活の中で、遊びの中で、
親が先回りしなければ
環境次第でこんなに沢山学べることがある、
母学を学んで本当に日々そう感じます。
お買い物ワークは段取り力や質問力だけでなく、
当たり前だけれど、お金の価値や、
自然に計算もこうやって学んで行くのですね。
夜に少しそのことが話題になったので、
「お釣りを答えていたけれど、
どうやってわかったのー?」と
本当に興味で聞いたところ、
「ふふふふ、考えたんだよ」との返答(笑)
その真偽は今後明らかにはなると思いますが
(そしてあっていてもそうでなくても、
今は別にどちらでもいいと考えています
→このスタンスでいいでしょうか?笑)
、、、
次回以降同じことが起こった時のために
言葉のストックを貯めておきたいと思いました
(シンガポールKさん)
実は京大数学科で学んでいる次男も
計算は積み木でしていると言っていました。
幼稚園の時から数千円単位の計算を
頭の中でしていました
(数字が書けませんでしたから(笑))
それは、私がする計算より早くて正確でした。
(ただ単に私の計算が弱いのかも)
積み木で遊び込んでいたので
計算の時にも積み木が頭に浮かぶようです。
別に幼稚園児が計算ができることが
スゴイわけではありません。
生活を通して、計算を学ぶ生活を
していることが素晴らしいのです。
カードでピッと払えば一瞬で終わることを
わざわざ子どもに現金で払わせるお母さんの覚悟。
きっと、まわりに迷惑をかけた(と感じた)り、
メンドクサイとおもったりもするでしょう。
それでも、子どもの能力を伸ばすために
ここまで努力してきたお母さんの度量が
素晴らしいのです。
すでに積み木遊びで分数も学び、
少数の計算も出来、
言葉遊びも面白いように吸収する
こんな子育てを文化の違う海外でされている
そう思うだけで感動です。
そして、今回いただいた報告で
「え?年中さん、英語でタクシーの運転手さんと
やりとりしたの???」
と英語で負けた感がハンパなかったです(笑)