理想の子育てを邪魔するもの

誰だって母親になった瞬間は
「大切な我が子をすくすくと
成長させたい」
「子どもの能力をぞんぶん伸ばして
あげたい」
と思っています。昔の言葉で言えば
「末は博士か大臣か」
という感じでしょうか(笑)
私もそう思って子育てをしてきました。
実際、まだ赤ちゃんの我が子の子育て
は、そんなに苦労することは
ないかもしれません。
(夜泣きとかずっと抱っこしてなくは
泣き止まないとかはあるかも)
一旦母学に入られても
「私は子育てで悩んでいないから
大丈夫です!」
とやめられる赤ちゃんのお母さんも
いらっしゃいます。
でも、よちよち歩きを始め、
言葉が出だし、自己主張が始まると
「魔の二歳児」
などという名前をつけられ、
お母さんは振り回されることになります
でも、それを乗り越え、
幼稚園、小学校に上がると、
お母さんの苦悩はますます複雑に
なります。
単純な「イヤイヤ」ではなく、
子どもの考えも複雑になっているから
です。
そして、「元気で笑顔だったらいい」
何もない赤ちゃん時代から、
「他の子どもとの比較」
「勉強」
という「比較」する対象が現れてくる
と「元気で笑顔だったらいい」
というわけにはいかなくなるのです。
ここで、「理想の子育てをジャマする
3つの要因」
について考えてみましょう
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その1 「今」しか見ていない
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人間は「今(現在)」に生きています
から、「今」しか見えないのは当然
です。
「過去」にも「未来」にも行くことは
できません。
でも、「未来」は必ずやってきます。
今、0歳の赤ちゃんでも10年後には
10歳になります。
今、10歳の子ならば、20歳になります。
「今」しか見えないから「今」しか
考えていないと、「未来」に困ることに
なります。
人間は「未来」に行くことは
出来ませんが
「未来」を学ぶことは出来ます!
「未来」を学ぶか学ばないかで
大きく違ってくるのです。
例えば、赤ちゃんがぐずった時、
スマホのアプリや動画を見せれば
静かになります。
とってもラクです。
でも、小さい時から電子メディアに
触れると、「メディア中毒」に陥り
ます。
小学生になって動画・ゲーム漬けに
なって「勉強しなさい!」
と言っても後の祭りです。
だって、最初に与えたのはお母さん
なのですから。
「今」:赤ちゃんがぐずった
「未来」:小学生の我が子
お母さんが「子育ての予習」をすること
は「未来」を学ぶことなのです。
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その2 周りの目(恥ずかしい心)
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日本人は「和」を大切にする民族です
とても美しい文化だと思います。
自分より他人を重んずることは大切。
それが
★謙虚
★控え目
ということにも現れています。
でも、言い換えると「自分をオモテに
出さない」「やりたいことをガマンする」
ことにも繋がります。
そして、それを後押ししているのが
「周りの目」です。
周りから白い目で見られると、
「恥ずかしい」と感じます。
これはある意味、仕方がないのかも
しれません。
しかし、行き過ぎると「やりたいことを
ガマンする」ことに繋がります。
そうすると「自己肯定感」が下がります。
だから、日本人は世界一自己肯定感が
低い民族なのです!!
子どもたちが大人になった時には、
今以上に国際化が進んでいます。
外国人の中で対等にやり合うことが
できないと、日本はどんどん沈んで
行きます。
(というか、今すでに進行中)
それを打破するには「今までの子育てを
今から変える」必要があるのです。
「周りの目を気にする」風潮もその
一つです。
例えば、電車の中でお化粧するのは
私は恥ずかしいことだと思います。
でも例えばママ友に子どもを褒められた
場合はどうでしょう?
「オタクのお子さん、賢いわねぇ」
と言われたらどう答えますか?
「いいえ、ウチではまったく勉強しなくて
困ってます」
と言っていませんか?
子どもはそれを聞いています。
それよりは
「ありがとうございます。お勉強する
のが楽しいみたいですよ」
と明るく答えましょう。
きっと周りのお母さんはびっくりする
かもしれません。
それでもいいじゃないですか!
★周りの目を気にすること
★子どもの自己肯定感をあげること
これは、相反することです。
あなたはどちらを選びますか?
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その3 怒りの感情
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そして、理想の子育てをジャマする
最大の原因はお母さんの「怒り」かも
しれません。
「怒っちゃいけない」
とわかってはいても、怒ってしまう。
ガマンにガマンを重ねていても
ついに大爆発!!
こんな経験は誰にでもあるでしょう。
私自身、こんな質問をよく受けます。
「どうやって、怒りをガマンして
いるのですか?」
はい!ガマンしていません。
じゃあ、怒りの感情がないのかといえば
あります!!!!
そりゃあ、子どもが3人いれば、
心の中は怒りがうずまきます(笑)
でも、それをそのままぶつけないだけ
です。
★変換の術
を使っているのです(笑)
これは、誰でも練習すればできるのです
ただ、「今」しか見ていないと
なかなか難しいです。
「未来」のことですから、
どういうことかと言うと、
★今、自分が怒りの感情をぶつけること
★子どもの未来の能力を伸ばすこと
この2つを常に天秤にかけています。
私だから出来たのではありません。
誰だって、練習すればできます。
ただ、練習もせずに
「私には無理だわ~」
と思っているお母さんが多いのだと
思います。
それは、「自分がそういう風に
育てられたから」です。
自分の過去の経験(自分が育てられた
経験)から子育てをすると、
同じように子育てをしてしまいます。
自分の子育てを変えたければ、
「子育ての予習」をすればいいのです。
自分の経験以上の学びが得られた時
すんなりと「理想の子育て」が
できるようになります。