「今」しか見ていない子育ての弊害

前回、「理想の子育てをジャマする
3つの要因」
についてご紹介しました。
今日はその一つをじっくり
考えてみましょう。
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その1 「今」しか見ていない
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あるお母さんから質問を
いただきました。
>小学2年生の息子は大変のんびりした
性格で、毎日の宿題(計算、漢字ドリル
と音読)に2時間、
毎回の食事に1時間かけています。
宿題の最中は全く集中しておらず、
問題の途中でも下の子が遊んでいる
のを眺めていたり、
その日学校であった事を
話したりしています。
私が「宿題を早く終わらせてから
遊んだり話したりするといいよ。」
「今は何の時間だったっけ。」
と言うと、
その時は宿題を始めますが、
また2,3分すると気が散って
しまいます。
宿題に限らず全ての行動がゆっくりで、
毎日、食事や宿題で
終わってしまい、
自宅学習や体験、遊ぶ時間が作れずに
います。
折に触れて、時間は大切で、
やらなければならないことを
早く終わらせると、おやつが食べられ
たり、テレビが見られたりするよと
伝えるのですが効果はありません。
今後、家庭学習の時間を増やしていく
には、自分で時間を管理する必要が
あると思います。
しかし、このままでは、
息子の自己肯定感も育たず、
のんびりした性格も変わらないと
思います。
何かアドバイスを頂きたく
どうぞよろしくお願いいたします。
「コレってウチの子のこと?」
と思われたお母さんは多いでしょう(笑)
小学1~2年のお子さんには多い
タイプです。
我が家も次男はこのタイプでした。
まさしくこういうタイプの子どもを
もつと、お母さんはイライラします。
特に、シャキシャキタイプの
お母さんの場合はそうですね。
(私もイライラしました)
確かに「今の子ども」だけを見ている
と、イライラします。
他の子は、サッサと宿題を済ませて
遊んだり、習い事をしたりしていると
焦りも出てきます。
でも、この子もこのままではないのですよ。
お母さんが、「子育ての予習」をして
3年後には、こうなってる、
6年後にはこうなってる
ということが見えれば、イライラは
なくなります。
ずっと下ばかり見て歩いていると
電柱にぶつかったり、車にひかれそう
になったりするのと一緒です。
前を向いて歩いていると、
自分がどっちへ曲がればいいのかも
よくわかるし、向こうから歩いて
来た友人にも気づくことができます。
まずは、「子育ての予習」をして、
お母さんが「子どもの未来」を
見るようにしましょう。
そして、「今」子どもをガミガミ叱る
ことが「未来」にどんな影響が
あるのかを知りましょう。
お母さんに一番必要な力は
「子どもを信じきる力」です。
学校の先生やママ友やお姑さんが
我が子をどんな風に見ていたとしても
(悪いように見ていたとしても)
お母さんだけは子どもを信じきって
ください。
「今」は、宿題をしないとしても
「明日」するかしないかは
誰にも分からないのです!
「今日はたまたま出来なかったのね。
明日は、きっと出来るよ」
と心から子どもを信じて、
応援してあげてくださいね。
>しかし、このままでは、
息子の自己肯定感も育たず、
のんびりした性格も変わらないと
思います。
お母さんがこう思っていたら、
本当にその通りになってしまいます。
私にはそれが一番心配です。
どうか、お子さんを「信じ切る」ことを
してくださいね!