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母学アカデミー学長 河村京子が伝授
”成功する子ども”を育てる究極メソッド

母学コラム

母学コラム詳細

「がんばりなさい!」が勉強ギライを生む!?勉強好きな子どもに育てる方法★

2015.7.15

★がんばるのはイケナイこと!?★

例えばあなたのお子さんが野球をしていて、お友達のお母さんから
「頑張っているね!」
と言われたら、どう答えますか?

「ウチの子、野球が大好きなんですよ。」

と笑顔で答えるでしょう。

また、あなたのお子さんがバレエに打ち込んでいて発表会を見に来てくれた
お友達から

「上手ね~、綺麗ね~」
と言われたら、

「バレエが大好きで、週に5回もレッスンに通っているんですよ。
あの子の頭の中はバレエでいっぱいみたいですよ。」

と答えるかもしれませんね。

でも、あなたのお子さんが勉強が出来て、勉強が大好きだったとしたらどうでしょう?

「おたくのお子さん、お勉強がよく出来るのですね。」
と言われたら、どう答えますか?

「そうなんですよ、勉強が大好きなんですよ。」
と答えられるお母さんは少数派でしょう。

大部分のお母さんは

「いえいえ、ウチの子なんて家ではまったく勉強しなくて困っているのですよ。」
「テストではミスばかりして、ちっとも成績は良くないんですよ。」

と答えるのです。
それが、謙遜であることは相手にも自分にもわかっています。
でも、なぜか勉強に関しては素直に本当のことが言えないのです。

いったい、なぜでしょうか?

★勉強は全員に12年間、もれなくついてくる!?★

野球をしているのは、ごく一部の子どもたちです。
サッカーでもバレーでも全員がしているわけではありません。

バレエやピアノも同じです。全員がしているわけではありません。

そして、野球をしていても我が子とあの子のどっちが上手か下手かは
一見わからないのです。

でも、勉強は小学校に入学した日から全員が同じことを学びます。
そしてそれから小学校、中学校、高校と12年間は学び続けるのです。

単元ごとにテストがあり、その度に点数がつきます。
否が応でも数字で比較されてしまうのです!

その他にも「番数」「偏差値」という数字でも比較されるのです。

幼稚園までは「元気のよさ」「遊び方」など他人とは比べにくい
「我が子オリジナル」の評価だったのが、小学校に入って数字が現れた途端に
「他人との比較」が始まるのです。

そして、「みんな同じ」「和」が好きな日本人には、
「自分の子どもが優れている」ことが数字でわかってしまうと居心地が悪くなるのです。

★「勉強」と聞いたとき、あなたはどう思いますか?★

「勉強」という言葉を聞いた時、ほとんどの大人は

・イヤなもの
・ツライもの
・でもやらなきゃいけないもの

こんなイメージを持っているのではないでしょうか?

そして親が持っているイメージはそのまま子どもに伝わっているのです。

例えば、親がテスト前に子どもにかける言葉に

「がんばりなさい!」
があります。

この言葉にはどんなイメージが隠れているのでしょう?

・(勉強はイヤなものだけど)がんばりなさい!
・(勉強はツライものだけど)がんばりなさい!

こんなメッセージを送っていることになるのです。

親が「勉強がんばりなさい」という度に子どもにはこのようなメッセージが伝わっているのです。

もし親が「がんばりなさい」という度に、子どもが勉強がツラいものだと思っていくとしたら逆効果ですね。

★「勉強は楽しい!!」★

じゃあ、いったいどうすればいいのでしょうか?

それは、親自身が「勉強は楽しい!!」と思うことです。
それも、心の底から思わなければ、子どもには「勉強が楽しい」ことが伝わりません。

そして、親が楽しんで勉強をしている姿を見せることがイチバン効果的です。

何もニガテな数学や物理を今から勉強する必要はアリマセン(笑)
自分の好きなことでいいのです。

読書をする とか
エッセイを書いてみる とか

そんな勉強でいいのです。

私がイチバン身近で役に立つと思うのが
「漢字」の勉強です。

今は、「漢字パズル」や「漢字検定」など漢字の勉強の仕方もいろいろあります。

そんな遊びながらの勉強を毎日少しずつ続けているお母さんの姿を見せると
子どもはきっと、となりで勉強を始めたくなるでしょう。

★学校の勉強は延々と続くキャッチボール★

野球少年は、なぜあんなにも野球に夢中になるのでしょうか?
毎日の練習では、ランニングやキャッチボールやノックの練習をしています。

もし、野球がキャッチボールとノックだけで毎日が過ぎていくとしたら
もしかしたら今ほどは夢中になれないかもしれません。

野球には「試合」があります。
野球少年は試合に勝つために、ランニングやキャッチボールやノックの練習に打ち込めるのだと思います。

そしてその先には、甲子園出場やプロ野球選手になることを夢見ているからこそ
毎日の練習に熱が入るのです。

では、学校の勉強はどうでしょうか?

毎日の授業や宿題のドリルは、野球で言えばランニングやキャッチボールのようなもの。
それ自体はあまりおもしろいものではないかもしれません。

学校の勉強では、特に試合に当たるものがないのです!!

小学校の6年間、毎日の授業と宿題のドリルをするだけで過ごすのは
子どもにとって楽しいものではないかもしれませんね。

★子どもを勉強好きにするためには、「試合」「発表会」を用意する★

だから、子どもを勉強好きにするためには、「試合」「発表会」を用意してあげればいいのです。

勉強で「試合」に当たるのは、「テスト」でしょうか。
「発表会」に当たるのは、「コンテスト」でしょうか。

例えば、「漢字検定」や「国語検定」を受けてみるとか、
「算数オリンピック」や「自由研究コンテスト」に挑戦してみるとかもいいですね。

そういったテストやコンテストでは、いつもいい点が取れるとは限りません。
不合格だったり、番数が下のほうだったりすることもあります。

でも、テストの後に美味しいものを食べに行くとか
ドライブをするとか、テスト自体をイベントデーにしてしまうのもいいですね。

我が家の場合、子どもたちはテストやコンテストが大好きでした!
テスト自体は点数が悪いこともありましたし、不合格もありました。

でも、テスト自体をイベントデーと思っていましたので、
楽しんでいました。

そして、「夢を見る」こともオマケにしていました。

息子たちとは小学生の時、
「算数オリンピックの決勝に残ったら、東京に連れて行ってあげる」
と約束していました。

見事、決勝に残ったときの息子たちの嬉しそうな顔は今でもはっきりと覚えています。

娘には
「自由研究のコンテストで入賞したら、東京で表彰式があるからその後、ディズニーランドに行こう!」
と約束しています。実際、3回も東京の表彰式に参加することができました!

★でも、すでに勉強ギライの我が子はどうしたらいい?★

こんな話をすると
「でも、ウチの子はすでに勉強ギライだから、いまさらその手は使えません・・・」

と思う方もいらっしゃるでしょう。

例えば、お子さんが45点のテストを持って帰ってきた時、
親であるあなたはどんな声をかけますか?

「どうしてこんな点数しか取れないの?」
「また、こんな点数(怒)」
「毎日の勉強をちゃんとしないからこんな点数になるのよ!」

と言ってしまいがちです。
これは、親の中にすでにお子さんへのイメージが出来ているのかもしれません。

でも、それらの言葉はすべて子どもの心の中に入って定着していきます。

「自分はこんな点数しか取れない人間」
「自分は勉強ができない人間」

自分に対してこんなイメージを持ってしまうのです。
一旦持ってしまった自分のイメージは消すことはムズカシイのです。

まずは、お母さんお父さんの心の中にあるお子さんのイメージを
「勉強の出来る我が子」
「勉強好きな我が子」
という風に置き換えましょう。

そして、もしお子さんが45点のテストを見せたときには

「たまたまこの問題は出来なかったのね。次の時には出来るよ!」

と明るく言ってあげましょう。

そうすれば、お子さんの心の中に

「次は出来る自分」

のイメージが出来上がります!

★「何のために勉強するの?」と子どもに聞かれたら★

お子さんが小学生になると、こんな質問を一度は親にぶつけてくるのではないでしょうか?

どういう風に答えましょうか?

建前では何とでも言えます。でも、建前をいくら並べても子どもには通じません。

その答えは、人それぞれ違うと思います。
違っていいのです。正解もありません。

でも、本音で答えることが大事なことなのです。

「え?本音と言われても本気で考えたことがないし・・・」
と困ってしまう方が多いのではないかと思います。

突き詰めて考えると、
「自分がどんな人間になりたいか?」
「どんな人生を送りたいか?」
「自分がどんな親でありたいか?」

を考えることに行き着くと思います。

普段の子育ての中で、「自分がどんな親になりたいか?」ということを
深く考える時間はないと思います。

だからこそ今、考えてみて欲しいのです。

きっとそこから「なぜ勉強しなくてはならないのか?」の自分の答えも出てくると思うのです。

「自分はどんな親になりたいか?」を考えるためのワークを作りました。
ぜひダウンロードして、試してみてくださいね。