【東大生は小学生の時、リビングで勉強してたってホント?私が考えるリビング学習3つのメリット】
長引くコロナ休校。
お子さんが宿題などをするとき、どこで勉強していますか?
ご両親が在宅ワークをされていると状況的に難しいかもしれませんが、私自身はリビング学習に賛成派です。
勉強机も必要ないと思っています。
“東大生は小学生の時、リビングで勉強していた”
これはよく聞く話です。
実際、わが子たちもずっと、リビングにあるダイニングテーブルで勉強していました。
今回は、私が考える【リビング学習3つのメリット】についてお話します。
●リビング学習に慣れていると、大事な試験などで集中力を発揮できる●
親には、
“静かな環境で集中して勉強させたほうがいい”
というイメージがあるかもしれません。
家族みんなが過ごしているリビングは、確かに騒々しいもの。
妹や弟がいれば、邪魔をされたり、テレビがついていたら気が散ったりしてしまいます。
「ざわついたところでは集中して勉強できないのでは?」と思われるのも分かります。
でも、それぐらいの雑音の中でも平気で勉強できる集中力が身についていると有利です。
というのも、大事なテストや入試の時には、自分一人きりではないからです。
広い部屋に何十人も入って一斉に受けるので、実に様々な人がいます。
・隣の人の息遣い
・貧乏ゆすりをしてる人
・鉛筆で書くときのカツカツ音
など、気にし始めたらキリがないほど。
コロナの影響で、今後の世界では集団の試験などはなくなるかもしれません。
それでも、どんな状況でも発揮できる集中力を身に付けておくことは、あらゆる場面で役立つことでしょう。
●リビング学習は、段取り力や先を見通せる力がつく●
リビングで勉強していると、必然的に生活音が耳に入ってきます。
すぐそばのキッチンで、お母さんが夕飯の支度をしている音も聞こえます。
例えば、夕飯の前に宿題をしているとして、
・トントン野菜を切っているから、仕上がりはまだ先だな
・お肉を捏ねている気配がするから、今夜はハンバーグかな?
・ジューッとお肉が焼ける音、いい匂いがしてきたから、そろそろ出来上がる頃かな
といった具合に、自然と状況を考えています。
ダイニングテーブルで勉強していると、夕飯ができあがる前までに宿題を終わらせなければなりません。
宿題を広げていたら、食事ができませんから。
となると、キッチンから聞こえる音や匂いを判断材料に、
・まだゆっくり取りかかっていても大丈夫だな
・そろそろ切り上げないといけないな
といったことを自然と考えるようになります。
・時計を見なくても、感覚で物事を捉えられる力
・このあとどうなるかを予測する力
は、目には見えないけれど、とても大事な力です。
●机を買うかどうかよりも、勉強するときの座る向きが大事!●
お子さんが小学校に上がる頃には、
・子ども部屋をいつ与える?
・小学校に入るとき与えたらいい?
・何年生までリビングで勉強できるだろうか?
といったことが気になるかもしれません。
実は我が家も、おばあちゃん(私の母)が「勉強机がなくては!」と言って、長男と次男に買ってくれました。
(私は必要ないと思っていて買うつもりはなかったのですが^^;)
その机は、狭いリビングに2つ並んで置かれました。(歩いて通るのも大変なほど!)
ところがナント、その机で勉強している姿を見たことは一度も見たことがないのです!
結局、勉強机はただの物置きになってしまい、子どもたちはダイニングテーブルで勉強していました(笑)
これ、机を置く場所が大事だと思うんです。
通常、机というのは壁に向かって置かれます。
すると、子どもが勉強するときには壁しか見えず、大好きなお母さんの顔を見るには振り返るしかありません。
すぐに気が散って頻繁に後ろを振り返るようでは、集中して勉強などデキマセン。。。
壁に向かって、壁しか見えない状態で、お母さんに背中を向けて勉強するというのは、子どもにとっては孤独で寂しいものです。
一方、リビングにあるダイニングテーブルで勉強していると、顔をあげればお母さんが見える。
・お母さん、今お皿洗っているな
・今度は野菜を切っているな
そんなことを感じながら、お母さんに見守ってもらいながら勉強する、ということが大切です。
特に低学年のうちは、そんな安心感の中で勉強させてあげてください。
勉強机が必要かどうか、という以前に、勉強机を置く位置に気をつけて欲しいと思います。
●おわりに●
子どもはいつだって、お母さんに“認めて” “見守って”欲しいと願っています。
お母さんも日々忙しいのは承知の上で。。。5分でも3分でも構いません。
家事の手をほんの少しだけ止めて、お子さんが勉強しているそばに、ぜひ座ってあげてください。
つい、字の汚さや姿勢を注意したくなってしまうかもしれませんが、そこはどうかグッと堪えて、
「頑張っているね」
「またひとつ賢くなったね」
など、声をかけてあげてください。
今ある目の前の忙しさから視線を引いて、少し先の未来を想像してみて欲しいのです。
いま小学生のお子さんでも、あと数年したら高校や大学受験をする年齢になります。
その頃にはさすがに一人で勉強するようになっているでしょう。
でも、それでもやっぱり子どもには寂しい気持ちがあります。
そんな時、子どもの心に浮かぶのは、お母さんが横で見守ってくれていた笑顔や声なのです。
そんな記憶が心に残っているから、頑張れる。
将来、10年後の子どもが一人で勉強を頑張ることができるための仕込みを今している、と捉えてみてください。
私も、子どもたちが巣立って子育てから卒業しましたが、離れて暮らす子どもたちの心の中にはきっと、私の声や笑顔が蘇って、勉強や仕事をするときの原動力になっていると信じています。