塾なしで東大に合格する地頭を育てる 【満月の法則】〜生活の中での地頭の作り方〜
このシリーズでは、塾なしで東大に合格する地頭を作る子育てということでお話をしていきます。
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今回のテーマは【満月の法則】です。
●満月と地頭の良さの関係●
満月と地頭の良さと、何が関係あるの?と思われるかもしれません。
でも、【満月の法則】とは、
「物事を柔軟に考える」
「ポジティブに考える」
そんな思考回路を作る法則です。
塾なしで1人で学んで大学に合格するためには、
「強いマインド」
「しなやかなマインド」
が維持できなくては叶いません。
自分のマインドが強くなければいけないし、また、強いだけではなく、しなやかでないと折れてしまいます。
そんなお話です。
●満月の法則とは●
満月というのは、片方の側面から見ると満月ですが、
同じ時刻に月の裏側から見たとしたら、満月どころか真っ暗です。
お月さまというのは太陽の光が当たって輝くので、太陽の光が当たっている面は輝いているけれど、裏側は真っ暗なのです。
一方で、横側から見たときには三日月だったり、半月だったりもします。
つまり、事実(月)はひとつだけれど、どの方向から見るかによって、全く逆の捉え方ができるということです。
そんな思考回路を持ってほしいと思います。
子どもの思考パターンというのは、親の思考パターンが伝わって出来上がります。
ですので、親が柔軟でポジティブな思考パターンを身に付けるということが大事だと私は思っています。
●柔軟でポジティブな思考パターンの具体例その1〜2歳のイヤイヤ期〜●
たとえば、お子さんが2歳頃で、何をやっても「イヤ!」と言う時期。
「お洋服着替えようね」と言うと「イヤ!」と返される。
その事実は変わらないけれど、自分の視点から考えてみると、
「なんで素直にできないの」
「時間がないのに」
「どうしてこの子はイヤイヤばっかり言うのかしら」
など、マイナスに見えてしまうと思います。
でも、反対側から見ると、
「これだけ自己主張ができるということは、この子は生きる力が強いのね」
「人に左右されないで、自分のやりたいようにやろうと頑張っているのね」
といった見方もできます。
こんなふうに捉えられれば、決してマイナスではなく、ポジティブな子どもに見えてきます。
●柔軟でポジティブな思考パターンの具体例その2〜受験勉強でいい成績を取れなかったとき〜●
中学受験や高校受験の勉強をするとき、いつも良い成績が取れるとは限りません。
たとえばテストの成績がすごく悪かったとき。
親がその成績を見た瞬間にカーッとなって、
「どうしてこんなに悪いの」
「このままでは合格できないでしょ」
などとマイナスに思ってしまうようなことでも、逆から見ると、
「ここの部分が間違っているから、ここさえ直れば上に上がるわね」
「まだまだ伸びしろがあるわね」
「今回のことできっと目が覚めただろうから、次は頑張れるよね」
など、ポジティブに見ることができます。
そんなふうに、同じ事実でも、こちら側から見るのと反対側から見るのとでは、感じ方が正反対になります。
親が子どもを見るときというのは、どうしてもネガティブな部分を見てしまいがちです。
事実は1つでも、感じ方がネガティブになりがちなのです。
そこで親の頭を切り替えて、「反対側からポジティブに見る」ことを習慣づけていくと、子どものことでも自分自身のことでも、ポジティブに考えられるようになります。
●柔軟でポジティブな思考パターンの具体例その3〜お気に入りのカップが割れてしまったとき〜●
たとえば私自身のことで言うと、
私は紅茶が大好きで、色々なカップを持っているのですが、
洗うときに誤って割ってしまうことも時々あります。
そんなとき、カップを落として割ってしまったその瞬間に私は、
「新しいカップが買える!ラッキー!」って言います。
もちろん、ガチャン!と割れたときには
「うわ〜!なんてことをしてしまったんだろう!高かったのに」
「なんてドジなのかしら」
などとマイナスに考えることもできます。
でも、そんなふうにマイナスに考えていても凹むだけですから、なるべくそう考えないようにポジティブに考えます。
「食器棚のカップが1個分空くから、新しいカップが買えるわ」
と思うと、ちょっとワクワクした気分になりますね。
でも、そんなふうに考えられるようになるには、やはり練習が必要です。
自然にそう考えられたら1番いいのですが、なかなかそうはいきません。
何か悪いことが起こったとき(例えばカップが割れたときなど)何も考えずにいると、
「あーあ」
「なんでこんなやり方しちゃったのかしら」
など、後悔してマイナスに捉えがちです。
でも、そんなときにふっと気がついて、「満月!満月!」と反対側から見て、「新しいカップが買えるわ」と納得します。
昔からの日本の言い伝えで、
「お皿などが割れたときには、自分に何か不幸が起こるのを変わりにお皿が割れてくれた」
という考え方もできます。
●親の思考パターンは子どもに自然と伝わる●
こんなふうに、親が1つの事実に対してポジティブに捉える思考パターンでいられると、その思考パターンは自然と子どもに伝わっていきます。
たとえば、大学受験の勉強をするときには、うまくいくことばかりではないと思います。
・スランプに陥る
・成績が上がらない
・病気をして思うように勉強ができない
といった状況になったときにもポジティブに考えられると、自分のモチベーションをずっと高くキープできます。
その結果、「塾なしで東大に合格する」ことが可能になるのです。