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母学アカデミー学長 河村京子が伝授
”成功する子ども”を育てる究極メソッド

母学コラム

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被害妄想なわが子どうする!?

 

 

 

小学4年生の女の子のお母さんからのご質問

 

 

娘は最近流行りの「HSC」であると思われます。

人一倍、敏感な子です。

娘の特徴は、些細なことで自分が攻撃されていると感じることです。

 

例として、

お友達の家族とレストランに行った際に、

席が空くまで待っていたときのことです。

ちょうど公園が近くにあったので、主人と子供達とで遊びに行きました。

ですが戻ってきたときに、なぜか長女は泣いているのです。

 

理由を聞くと、

「私は疲れていたから公園に行かないって言ったのに、

無理やり手を引っ張られて連れて行かれた」

というのです。

 

夫の話では、娘はそれほど強く「行かない」と主張もせず、

ただずっと不機嫌だったようです。

このように本当に些細な事で傷ついてしまうようです。

 

 

 

「我慢しなさい」ではなく「共感してあげる」

 

 

HSC」は発達障害とは違い、精神が敏感なお子さんのことです。

何も特別なことではなく、5人に1人ぐらいはHSCだと言われています。

 

これは、お子さんが悪いわけではありません。

病気ではなく、そういう特性ですので、治るということもありません。

多分、一生付き合っていかなければならないのです。

ただ、一生付き合う中で、だんだん上手に付き合えるようになると思います。

 

ですから、もし「うちの子はHSCかも」と思われたときに、

それを治そうとしないことです。

 

「治そう」とか「我慢させる」とかよりも、

「共感してあげる」ようにしてください。

 

お父さんやお母さんが

「イヤだったんだね」「つらかったんだね」と

共感してあげることです。

 

 

 

 

9歳を超えると、周りが見えてくる

 

 

解決はむずかしいと思います。

ただ解決はしませんが、どんどん子どもは成長していきます。

ですから、このお嬢さんもだんだん良くなってくるでしょう。

 

良くなるというのは、

お嬢さんが自分自身で許容できるようになるということです。

 

「我慢できるようになる」

「他の方法で発散するようになる」というように、

 

どのようにしたら周りに迷惑をかけずに解決できるかと、

自分で調整ができるようになるのです

 

 

「9歳の壁」という言葉があります。

 

9歳までの子どもは、自分の快・不快を理由に行動します。

ですが9歳を超えると、

大人と同じような論理的な考え方ができるようになり、

周りのことがよく見えるようになるのです

 

つまり、

「自分はイヤだけど、今ここで自分が泣いたら周りに迷惑がかかる」と、

我慢ができるようになります。

 

ですから、「HSC」に関しては治るということはないけれど、

年齢と共に本人が対処法を覚えてくるでしょう。

 

今、親御さんにできることは「共感してあげる」ことです。

「自分のツライ気持ちをお父さん・お母さんは分かってくれる」ということを

お子さんに教えてあげてほしいなと思います。

 

 

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