子どもはホメるだけじゃダメ!自らやる気になり続ける子どもの育て方★
★子どもはホメて育てようのウソ★
「子どもはホメて育てましょう」とはよく言われることです。
私も賛成です・・・・・半分は。
「でも、ホメ過ぎたら子どもは天狗になってしまうのでは?」
「いつもいつもホメてばかりでは、イザ失敗をしてしまった時に対応できないのでは?」
そんな不安も浮かんでくるでしょう。
いつも「スゴイね」「エライね」とお母さんお父さんが言い続けた先には
どんなことが待っているのでしょうか?
★ホメて育てる子育ての行き先は?
お母さんお父さんが子どもをホメる時は、「結果」をホメることがほとんどです。
「テストで100点取ったからエライね」
「マラソン大会で1等賞になったからスゴイね」
確かに、ホメられた子どもは気分がいいでしょう。
そして、「次もがんばろう!」と決心するでしょう。
でも、毎回テストで100点が取れるわけではないし、
マラソン大会だって、来年は2位かもしれません。
100点でホメられた子どもは90点のテストでは満足できなくなるかもしれません。
そもそも、ハイハイの赤ちゃんが立ち上がって最初の一歩を踏み出した時には
「がんばったね~、エライね~」と
お母さんもお父さんも思いっきりホメます。
でも、小学生になった子どもが歩いたって、ホメる親はいないでしょう(笑)
子どもは成長するにつれて、「結果」を出すことが難しくなってくるのです!
お母さんの中には、がんばった結果に「ご褒美」を用意する方もいらっしゃるかもしれません。
最初はちょっとしたお菓子だったご褒美はだんだんエスカレートして
「次のテストで100点取ったらゲームソフト買って」
「ケータイ買ってくれるなら、マラソン大会がんばる」
という風になってしまうかもしれません。
「子どもはホメて育てましょう」の言葉を信じて
「エライね」「スゴイね」とほめ続けた結果、
「オレはきっとできる!!」という自信は身に付けたものの
行動が伴わないということが起こるかもしれません。
明日がテストなのに全然勉強しないわが子。
それなのに
「オレはやればできる!!」
と自信だけは満々・・・・
そもそもなぜ、ホメるのが大切なのかを知らないでホメてばかりいると
上の例のようになってしまうのです。
★なぜ子どもはホメて育てるといいのでしょうか?
どうして子どもをホメて育てるといいと言われているのかを
考えたことがありますか?
「子どもが喜んでやる気になるから」
「子どもに自信をつけることが出来るから」
その通りです!!
少し難しい言葉で言い換えると「自己肯定感」と言います。
自己肯定感とは、「自分は今のままでOK!」と思える気持ちです。
自己肯定感の高い子どもは、何事にも前向きにチャレンジすることができますし、
失敗をしても自分で立ち直って、再びチャレンジをすることができるのです。
だから「ホメることが大事」なのではなく、「子どもの自己肯定感を高くすることが大事!」なのです。
確かに、子どもをホメることによって、自己肯定感は高くなります。
しかし「ホメる」という行為は、子どもが成長して結果が出しにくくなってくると少なくなってしまうのです。
そうすると、ホメられ慣れている子どもは、成長と共に自己肯定感が低くなってしまうのです。
★子どもが自らやる気になり続ける方法★
じゃあ、いったいどうしたらいいのでしょう?
その方法とは、「ホメる」のではなく、「認める」ことなのです!
「ホメる」→「結果をホメる」→「結果が出なくなる」→「ホメることが少なくなる」
こんな悪循環にならないためには、「子どもを認める」ことが大切です。
つまり、「子どもの行動・がんばり」を認めてあげるのです!
テストで100点を取ったわが子を「100点を取ったこと」をホメるのではなく、
「テスト勉強をがんばったこと」を認めてあげるのです。
私は3人の子育てをする中で、テストで100点を取った子には
「よくがんばったね~」
とホメて(認めて)いました。
テストで90点の子にも
「よくがんばったね~」
と認めていました。
テストで60点の子にも
「よくがんばったね~」
と認めていました。
テストの点は何点でもかける言葉は同じなのですね!
★究極の認め言葉★
「○○くん(ちゃん)がいるから、ママ幸せ!」
そうです!究極の認め言葉は「その子の存在を認めてあげること」
あなたがそこにいるだけで、お母さんは幸せだということを
そのまま伝えてあげましょう。
親に認められた子どもは自分に自信を持ちます。
そうすると「自己肯定感」がアップします!
「自己肯定感」とは「自分は今のままでOK!」と思えること。
そうすると、何ごとにも前向きにチャレンジすることができるのです。
たとえ失敗したって、そんな自分を認めてくれるお母さんお父さんがいる、
子どもはそう思うだけで失敗から立ち直ることができるのです。
★普段の生活でカンタンにいつでも子どもを認める方法★
だからと言って、普段の生活の中でずっと
「○○くん(ちゃん)がいるからママ幸せ!」と
言い続けるわけにもいきません。
でも、普段の生活の中でも子どもを認め続ける方法があるのです。
それは、「実況中継」をすること。
「ご飯を食べているね」
「ごちそうさましたのね」
「お風呂に入るのね」
「宿題始めたのね」
とお母さんが見たままの子どもの姿をそのまま実況中継してあげるのです。
「ご飯を全部食べたからエライね」と言うのと
「ご飯を食べているね」と言うのはどっちが言いやすいでしょう。
もちろん、実況中継の方ですね。
前者はご飯を全部食べなくてはホメられないですが、
実況中継では、全部食べても食べなくても「食べている」事実を認めているのです。
「宿題終わったからスゴイね」と言うのと
「宿題を始めたのね」と言うのではどっちが言いやすいでしょう。
これも実況中継の方ですね。
宿題が最後までできるまで待つのはお母さんだってツラいでしょう(笑)
「そんなに甘やかしたら、甘えて宿題をやらなくなりそう」という心配は無用です。
お母さんに認めてもらった子どもはそのエネルギーであっという間に宿題を完成させるでしょう。
★子どもを認めるために必要なモノ★
ズバリ!それは、「お母さんの心の余裕」です!
いつもイライラしていては、心から子どもを認めることは出来ません。
お母さんが心に余裕を持つためには、お母さん自身が自分を認めることが
大切です。
自分を認められなくては、子どもを認めることは難しいのです。
自分を認めるためには、まず「自分が何を目指しているか」をハッキリさせることです。
目の前の現実だけを見ていては、心の余裕は生まれません。
山登りをする時に、自分の足元ばかりを見て歩いていると
だんだんツラくなります。
歩いても歩いても永遠に頂上に届かないのではないかと不安になります。
でも、まずはふもとから頂上を見上げ、
そこまで登るイメージをしながら登ると
自分が頂上に近づいている実感を得ることができます。
そして、雲の切れ間から頂上が見えた時、
自分が上ってきた道のりが無駄ではなかったことをハッキリと感じることができます。
子育てであれば「今日一日を無事に過ごすこと」だけしか考えなければ
目の前の子どもに振り回されてしまうだけです。
まずは「自分はどんな母親になりたいのか」を決め、
「そのために何をすればいいのか」を考えるのです。
そして「普段の生活でそれらを活かすためには何をすればいいのか」と
自分の理想を、普段の生活の中で注意することに落とし込んでいきます。
そうすれば、目先のことに振り回されることなく、
自分の理想とする母親像に近づくことが出来ます!
そんな「こんなお母さんになりたい!」ワークシートを作りました。
まずは自分がどんな母になりたいのか、
理想の母になるために何をすればいいのか、
じっくり時間をかけてワークシートを埋めてみてください。
きっとそれだけで「自分が何を目指しているのか」が
見えてきますよ。
こちらからどうぞ