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母学アカデミー学長 河村京子が伝授
”成功する子ども”を育てる究極メソッド

母学コラム

母学コラム詳細


運動会や学芸会、今やビデオ撮影は当たり前のように行われていますよね。子どもの成長記録のために一家に一台はビデオカメラがある時代です(我が家にはないですが)

その映像は、ご家庭でも見ますよね(当然・・・)では、子どもの心の成長に対する、ビデオの影響って考えたことありますか?

人間は幼い時には「自己中心」です。自分の感情が全てで、他人に感情があるということは理解していません。(だからママさんは、子どもに振り回されるのですが)

小学校低学年くらいになると「他人にも感情がある」ことがわかりはじめます。また、中学年くらいから「他人から見た自分がどう見えるか」を考え始めます。

言いかえると、小学校低学年までは自分のことだけを考え、「自分はこれでいいのだ」という「自信」を作る時期でもあります。(「自己肯定感」とも言います)だから、幼児はジコチューでいいのです!

でも、家庭用ビデオカメラの普及によって子どもが「他人から見た自分」を幼児期から認識させられています。(運動会や学芸会のビデオをその日の夜に見たりしますよね)
子どもが転んだり、失敗したりすると家族で大笑いしたりしますね。 親は子供の可愛い姿に癒されて大笑いしますが、子供の心は傷ついてしまうのです。
大人だって自分の失敗を人に笑われたら恥ずかしいですよね

「他人から見た自分」を幼児期から意識し始めるとジコチューの心を抑えて、他人を意識した振る舞いをし始めます。それは、大人から見ると好ましいことのように思えますが、幼児期から他人の目を意識して生活するようになると「自己肯定感」が育ちにくいのです。
だから、幼児に「そんなことをしたら人に笑われるよ」と叱るのはNGなのです!

現代の若者は「コミュニケーション能力が低い」「他人と深くかかわらない」「他人の評価を気にする」と言われていますが、これはビデオカメラの普及と関係があるのではないかと思います。(これは、私の個人的な推測ですが)

私は決して「ビデオカメラがない方がいい」と言うつもりはありません。家族の記録ですから、当然という考え方があってもいいと思います。でも少しだけ、「子どもの心の成長」のことを考えて、「ビデオを見る会」は大人だけでするか、子どもが大きくなってから(小学校高学年以降)にしませんか?