お父さんは毒!どうしたらいい?
5歳・3歳・0歳の3姉妹のお母さんからのご質問
京子先生の「お父さんは塩!」論、
すごく好きなのですが、
我が家は「塩」ではなく、
「毒」になっている場合が多々あるように感じ、
悩んでおります。
長女には優しいのですが、
次女には厳しいように感じます。
子どもを励ます言葉がけでなく、
「早くしないと行っちゃうよ!」などと、
追い込むようなことを言います。
「どうせわからないんだから触るんじゃない!」
「うざい」といった、
子どもの自己肯定感を下げる暴言もあります。
もちろん主人には何度も話をして、
その度に「気をつける」という返答をもらうのですが、
人間はそう簡単には変わるものではなく、
数日でまた元に戻ってしまいます。
「変える」のではなく「フォロー」する
私は「ぜんざいの塩」論というのを言っています。
お母さんの教育方針に、
お父さんやおばあちゃんが合わせてくれないことってありますよね。
例えば、
お母さんはおやつをなるべく与えたくないと思っているのに、
お父さんやおばあちゃんがチョコレートを与えてしまうといったことは起きます。
ただ多少のことであれば、
私はぜんざいの隠し味の塩のように、
ピリッとぜんざいの味が縛って、
良いと思っています。
ですが、
いくらご夫婦であっても
所詮は他人です。
よく
「過去と他人は変えられない
変えられるのは自分と未来」と言いますから、
他人を変えることはできないでしょう。
ご主人を変えようとしてケンカになれば、
子供にとってもっと悪影響になってしまいますから、
ご夫婦は仲よくされるのがいいと思います。
でも現実に、
長女には甘くて、次女に厳しいのであれば、
そこをお母さんがフォローするということが大事です。
次女がお父さんに厳しくされるとしたら、
お母さんは次女にちょっと甘くしてあげるのもいいでしょう。
「早くしないと行っちゃうよ」と
お父さんがもし言ったとしたら、
「大丈夫よ」「お母さんが待っているからね」と
フォローしてあげればいいのです。
子どもはお母さんの姿を見ています
そういう風に
「相手の足りない部分をフォローする」という役目を
お母さんが担っている姿を
子どもはちゃんと見て、学んでいます。
これは大人になった時に、
社会や将来の家庭の中で、
きっと役立つでしょう。
そう思ってやってみてください。
そしてそのうちに、
お嬢さんたちもいろんなことが見えてくるでしょう。
お父さんは厳しい人、
お母さんは優しい人といったように、
使い分けができるようになってくると思います。
例えば
「お父さんがいるときは、これは触らないでおこう」と、
先回りして考えられるようになるでしょう。
ご主人を受け入れて、
その中で自分がフォローできるところはしていく、
そういう風に考えられたらどうでしょうか。