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母学アカデミー学長 河村京子が伝授
”成功する子ども”を育てる究極メソッド

母学コラム

母学コラム詳細

妹におもちゃを貸さないガメツイ姉

 

 

 

年長の女の子のお母さんからのご質問

 

 

兄弟ゲンカが日常茶飯事なのは

普通だと思うのですが、

長女にはあまり優しさがないと心配しています。

 

長女は割と神経質で、

周囲のことを気にする性格です。

 

自分の所有している物を絶対に貸かさず、

いつも妹を泣かしています。

 

親が貸すように促しても

あまり自分にとって重要度が低い物を貸して

その場を切り抜けようとします。

 

 

 

「貸してあげなさい」という必要はありません

 

 

大人と同じように、

子どもにも独占欲があります。

 

自分のものは自分のもの、

人にはあげたくないという気持ちです。

 

ただ大人は相手の気持ちを察することができます。

 

自分は貸したくないけど、

相手がかわいそうだから貸してあげる、

相手が喜ぶから貸してあげるという

コミュニケーションが取れます。

 

つまり、

まだ年長さんのお子さんは、

年齢的にそれが出来ないでしょう。

 

私はよく「9歳の壁」と言うのですが、

9歳を超える頃になると、

そういった人との関わりというのが上手にできるようになります。

 

本当は貸したくないけど、

相手が喜ぶから貸してあげるというのができるのです。

 

それからもう一点、

9歳を超えても、

自分のものは絶対に貸さないという風にやっていると、

お友だち関係が上手くいかなくなってくるのです。

 

例えば、仲間はずれになってしまったり、

お友だちがものを貸してくれなくなったり。

 

子どもは、そういった他者とのやり取りの中で学んでいきます。

 

今からお母さんが先取りして「貸してあげなさい」と言う必要は、

私はないのではないかと思います。

今はそのままでいいのです。

 

 

 

兄弟ゲンカを見守るには?

 

 

そして兄弟ゲンカについてです。

 

私は兄弟がいることの一番のメリットは、

兄弟ゲンカができることだと思っています。

 

ですから、温かく見守ってあげましょう。

 

親としては、

下の子の方がかわいそうという気持ちになるかもしれません。

 

でも、やはり上の子の方が

すごく寂しさというのを抱えていると思うのです。

 

なぜかと言うと、

上のお子さんは下のお子さんが生まれるまでは、

お母さんを独占していたのです。

 

独占していたわけですが、

下の子が生まれた瞬間に、

お母さんの愛情が半分、下の子にいってしまって、

すごく喪失感を上の子は抱えています。

 

下の子は生まれたときから、

お母さんの愛情が半分だったとしても、

その半分が下の子にとっては100%なのです。

 

そういう意味で上の子は、

お母さんを下の子に取られたという気持ちが

きっと強いのではないでしょうか。

 

兄弟ゲンカに関しては

上の子が寂しさを抱えているということを意識しながら

温かく見守ってあげてほしいなと思います。

 

 

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