【お金がないといい教育ができない?お金がなくても、コロナ環境下だからこそ伸ばせる子どもの能力】
長く続いた緊急事態宣言がようやく解除されました。
これまで、最も長い地域で約3ヶ月間に渡った休校や休園。
初めてのことで本当に大変だったと思います。
私の元にもたくさんの感想や報告や愚痴(?)メールが届きましたが、
「母学を学んでいてよかったです!」
という声を、ものすごくたくさんの方からいただきました。
“母学的子育て”は、窮地に立たされた時ほど威力を発揮するみたいです(笑)
それは何故か?
「母学的子育て」とは、具体的にどんなものなのか?
今回は、そんなお話をしたいと思います。
●コロナ不況で生活が不安!?これからの時代を生き抜くためには〜エネルギー保存の法則〜●
コロナの影響で収入が減るなど、将来のお金に対する不安がある方も多いことでしょう。
しかも、緊急事態宣言が解除されたからといって完全に終息したと言えるわけではなく、今後のことは誰にも分かりません。
そんな先行きが見えない情勢でも、“ブレない軸”を持つことができれば、不安も自信に変えることができます。
私は3人の子どもがいますが、決して裕福だったわけではありません。
子どもが小さいときほどお金をかけず、
・母乳→ミルク代がかからない
・布おむつ→紙おむつ代がかからない
・手作りオヤツ→オヤツ代がかからない
など、工夫していました。
モノが溢れている現代では、お金を出せば手に入るものばかり。
それらを使わないとなると、お金がかからない分、親(私)は本当にタイヘンでした。
でも私には“ブレない軸”があったので、辛いとか苦労だとかは思っていなかったのです。
それは、子育てにかけるエネルギーの合計は決まっている。だから早いうちにたくさんエネルギーを使った方が、あとでラクできるというもの。
子育てにかけるエネルギーは、お金を出すことでラクになります。
紙おむつを買えば洗濯の手間が省け、オヤツを買えば手作りする手間が省けます。
でも、おむつが外れるのに時間がかかったり、市販のお菓子を買わないとスーパーで騒がれて苦労したり、結局エネルギーの総量は変わりません。
学生時代に習った“エネルギー保存の法則”は、子育てにも同じことが言えるのです。
さらにコロナ環境下では、
・自粛生活で買い物に行けなくても、家にあるものでオヤツを作る
・スーパーから紙オムツが消えたら、古いバスタオルなどをカットして当て、スーパーの袋を切り開いてカバーにする
といった工夫も生き抜く力になります。
このようなサバイバル精神は、これからの時代に必要な「ゼロからイチを作る」思考にも繋がっていきます。
コロナに限らず、地震や台風など災害の多い日本では、“今あるもので工夫する” “新しい発想を生み出す”ことができるマインドを持った人が生き残っていけるでしょう。
これらは短期間の例ですが、長期的な視点とエネルギーの質を考えてみましょう。
たとえば休日の過ごし方。
お弁当を持って公園に行けば、親はたくさんのエネルギーを使います。
お弁当を作り、たくさん歩いて、自然の中で鬼ごっこやかくれんぼ。
子どもたちと一緒に思いっきり遊んだら、1日の終わりにはエネルギーなど残っていないほどグッタリしてしまうでしょう。
一方で、車で遊園地に出かければ、親が一緒に遊ばなくてもメリーゴーラウンドに乗っている我が子に手を振ってあげるだけで子どもは楽しめます。
レストランで食事すれば、準備も片付けもいりません。
1日の終わりには、お土産のお菓子を食べながら、楽しかった思い出を語るエネルギーが残っていることでしょう。
それは、親のエネルギーの代わりにお金のエネルギーを使ったからです。
これは、母学的子育ての根幹である生産と消費の考え方でもあります。
コロナの影響で遊園地は閉鎖されても、遊具のない広場なら、まだ叶えられることがあります。
さらに、「不便だ」「メンドクサイ」などとは思わずに、その状況を心から楽しむことができるのです。
これが窮地に立たされた時ほど威力を発揮する母学的な子育てです。
●お金をかけないほどハングリー精神が育つ!恵まれた環境下ではないからこそできる、お金をかけずに子どもの能力を伸ばす方法●
子育ては、お金をかけようと思えばいくらでもかけられます。
食べること、着ること、教育。
そして楽しい思い出を作るためにもお金はかかりそうです。
でも、
お金をかける=子どもの能力を伸ばせる
ではないのです。
逆に、お金をかけないほどハングリー精神が育ちます。
たとえば習い事。
お金をかけてたくさん習わせてあげれば、それだけ多くのことを身につけられるような気がします。
でも、習い事にはメリットだけでなく、デメリットがあるのです。
毎日のように複数の習い事に追われていたら、どうしても疲れてしまうし受け身になってしまいます。
どれも中途半端で、結局は広く浅くしか身につかない、なんてことにもなるかもしれません。
それよりも、
・運動系ひとつ
・勉強系ひとつ
など集中して深掘りする方が、費用も抑えられ、ひとつひとつの習い事を深く濃く学ぶことができます。
我が家は、長男が3歳のお誕生日を迎えたその日から、朝7時にマラソンをしていました。
マラソンは、“運動系の習い事”をする必要がないくらい、お金をかけずに体力も精神力も養えるのでオススメ!
ここでも、「一緒に走る(または伴走する)」という親のエネルギーは必要ですが、コロナに負けない強い体づくりに繋がります。
コロナの影響で習い事が軒並み長期の休みに入っても、朝早い時間帯なら密度を避けて運動を継続することができます。
●不便な状況こそ考える力がつき、子どもの能力が伸びる!電気なし生活をしてみよう●
私たちは今、とても便利に暮らしてしまっているので、不便な生活というのは意識しないとできません。
便利=頭を使わない
ことでもあるので、便利な生活だけをしていたら、どんどん頭を使わなくなり、考えなくなってしまいます。
たとえば、野菜の皮を剥くときに使うピーラー。
ボーッとしながら使っていても、野菜の皮を綺麗に剥くことができます。
でも、包丁で野菜の皮を剥こうとしたらどうでしょう。
集中しないと分厚く皮を剥いてしまうかもしれませんし、気を抜いたら手を切ってしまうかもしれません。
大人でさえそうなのだから、成長段階にある子どもにとってはもっと顕著です。
人間は、困ったときにこそ成長します。
このコロナ環境下は、とても不便で困った状況です。
だからこそ、この状況が考える力を養う機会となり、子どもの能力を伸ばすことができるのです!
母学を学ばれているお母さんの中に、“電気なしチャレンジ”をされている方がいます。
冷蔵庫や洗濯機は使用するけど、電子レンジやテレビはなし。
部屋の明かりは1日つけない。
そうすると、
・日の出や日の入り時間を調べて、日の出とともに起きて、日が沈んだら寝る
・窓際の光で本を読む
というように、“どうしたら電気がなくても生活できるか”を必死で考えるようになります。
楽しみながら電気なし生活を試してみることで、きっと新たな発見と新しい家族の絆ができるでしょう。
もし今、不幸にも災害で電気が止まっても乗り切れるでしょうし、電気代の節約にもなり、いいことづくめですね(笑)
これからは、生きる力がますます問われる時代になります。
恵まれた環境の中で何不自由なく暮らすよりも、不便な環境下で足りないものがある中で、楽しみながらいかに工夫してやりくりできる力があるかが大事です。
母学的子育てを学べば、そんなマインドと実践力が身につきます。
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