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母学アカデミー学長 河村京子が伝授
”成功する子ども”を育てる究極メソッド

母学コラム

母学コラム詳細

塾なしで東大に合格する地頭を育てる【生産と消費】〜生活の中での地頭の作り方〜

まず最初に、私が一番大事にしている育て方【生産と消費】についてお話します。

生産というと“作り出す”
消費というと“お金を出して何かを買う”

というイメージがあると思います。

もちろん間違ってはいないのですが、私の考える生産と消費、つまり、子育てにおける生産と消費は少し違います。

子育てにおける生産と消費とは?●

まず、“生産”のキーワードは、

・手を使う
・頭を使う
・体を使う

です。

一方、“消費”のキーワードは、

・お金を使う
・電池や電気などのエネルギーを使う
・他人の力を使う

です。

これらのキーワードから、生活の全てを“生産”と“消費”に分けて考えてみましょう。

たとえば、おもちゃの中にも、“生産のおもちゃ”と“消費のおもちゃ”があります。

まず、“生産のおもちゃ”について、先程のキーワードで考えてみましょう。

・積み木
・ブロック
・お絵かき
・ぬりえ
・パズル

などは、頭や手、体を使うおもちゃですね。

たとえば積み木は、見ているだけでは全然おもしろくないです。

積み木で何かを作るためには、先に考えなければいけません。

「車を作ろう」とか「お城を作ろう」とか考えて、「どんなふうに作ろうかな」と計画を立てます。

そして手を動かして積み上げていきます。

すごく大きなものを作るときなどには、場合によっては、脚立に乗るなど体を動かします。

これが生産のおもちゃです。

これに対して、“消費のおもちゃ”には、どんなものがあるでしょうか?

たとえば、

・テレビ
・電池で動く車や電車

など。

テレビはスイッチさえ入れれば、おもしろい映像や音楽が流れてきます。

頭や手、体を使わなくても、楽しませてもらえます。

電池で動くおもちゃも、ボタンを押せば、あとは見ているだけで楽しめます。

自分が頭や手を動かさなくていい代わりに、電池が電車を動かしてくれているのです。

これが“消費のおもちゃ”です。

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●勉強は、生産と消費、どちらでしょうか?●

将来、小学校・中学校・高校と、勉強はどの子にもついてきます。

ではこの“勉強”は、“生産”と“消費”、どちらでしょうか?

答えは生産です。

たとえば、教科書をただ見ているだけでは賢くはなりません。

教科書を読んで、何が書いてあるか、そこに書いてあることから、どういうふうに発展していくかを考えます。

頭を使わないと勉強はできないので、勉強は“生産の活動”なのです。

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●小学校に入るまでに生産活動をすると勉強は楽しいと思える●

小さい時(生まれてから小学校に入るまで)に生産の遊びをたくさんした子は、生産の楽しさを知っています。

ですから、「勉強することが楽しい」と感じます。

たとえば、

・算数の問題が解けた
・難しい漢字を見ないで書けるようになった

など。

「あぁ、楽しい!」と達成感を感じられます。

「勉強が楽しい」と感じられると、どんどん頭に入ります。

さらに「もっと難しい問題をやってみよう」と良い流れができて、どんどん生産活動が進んでいきます。

結果的に、どんどん頭もよくなっていきます。

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●消費の楽しさに慣れてしまうと、勉強がメンドくさくなる!●

逆に、消費の遊びをしてきた子は、

・受け身の楽しさ
・楽しませてもらう

ということが身に付いているので、

・自分から何かをしなくてはいけない
・勉強しなくてはいけない

となったときに、「メンドくさい」と感じてしまいます。

これを実生活の中で考えてみましょう。

たとえば、今は駅に行くと階段とエスカレーターが並んで設置されているところがすごく多いです。

これを生産と消費で考えてみると、

・階段は「生産」
・エスカレーターは「消費」

です。

階段は、自分の体を動かさなければ上にあがれません。

一方、エスカレーターは、そこに乗れば、自分は体を動かさなくても、電気の力で上まで連れて行ってもらえます。

昔、まだエスカレーターがなかった頃、駅には階段しかありませんでした。

そうすると、みんな何の文句も言わず階段を登っていたわけです。
だってそれしかないのですから。

知らないうちに生産活動をしていたのです。

でも、エスカレーターというものができて乗ってみると、「あ、すごく楽だ」ということを感じます。

人間は、一度ラクを覚えてしまうと、大変な階段にはもう戻れないわけです。

つまり、

消費の楽しさ=受け身の楽しさ

を覚えてしまったら、

生産の楽しさ(自分で階段を上がったぞ!という達成感)は味わえなくなってしまう、ということです。

勉強も同じで、小学校に入るまでに消費の楽しさ(受け身の楽しさ)を知ってしまった子どもは、生産の楽しさ(ちょっとメンドくさい楽しさ)を、面倒に感じてやりたがらなくなってしまいます。

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●地頭のいい子を育てるためには生産の楽しさを味わわせる●

ということで、地頭の良い子どもを育てるためには、

・小さい時から生産の楽しさを味わわせてあげる
・そのために、生活の中になるべく生産のものを揃える

ということが大切です。

おもちゃに限らず、遊びに行くところひとつとっても、生産と消費の場所があります。

たとえば、公園や山、川など。

これらは、自分の体を動かさないと楽しめないので、生産の遊び場です。

体はもちろん疲れるけれど、達成感のある楽しさを感じられます。

これとは逆に、たとえば遊園地に行ったとします。

遊園地は入り口で入園料を払って、フリーパスをもらえばもう、たくさん遊べます。

ジェットコースター、観覧車、コーヒーカップなど、全て電気で動いています。

ですから、自分はただ乗るだけで楽しませてもらえる、受け身の楽しさなんです。

その受け身の楽しさを小学校に入るまでに味わって知っている子どもは、もう生産の楽しさはメンドくさいと感じ、やりたがらなくなってしまいます。

●地頭のいい子を育てるためには生活の中で生産の楽しさを教える●

ということで、地頭を育てるためには、日常生活の中で生産の楽しさをまず知ってもらう、ということから入るんじゃないかと思います。

ご自分の生活を見直してみて、「これは生産かな?」「消費かな?」と考えてみてください。

このような基準で、子どものおもちゃや遊びに行く場所、生活の全てを判断されると、地頭の良いお子さんに育つと思います。

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