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母学アカデミー学長 河村京子が伝授
”成功する子ども”を育てる究極メソッド

母学コラム

母学コラム詳細

【稲作と子育ての共通点】

今日は稲作の「苗」の話です。

あなたは田植えをしたことがありますか?

私は子どもたちが小さい頃、「田んぼの学校」に入っていましたので、毎年田植えをしていました。

10センチ位の小さな苗を、水の入った田んぼに手で植えます。

ただ泥の中に突っ込むだけなので

「これで本当に育つのかな?」

ちょっと心配でした。

でもそれから

初夏が来て、夏が来て、秋が来ると、

どんどん大きくなった稲は黄金色に実り、秋の稲刈りを迎えます。

その間に、草取りをしたりします。

その時に農家さんから聞いた話です。

田植えをしたばかりの苗を元気に大きな稲にするために、田植えをしてしばらくすると田んぼの水を抜くそうです。

「え?そんなことをしたら、苗が枯れちゃうんじゃないの?」

とびっくりして質問したら、

「田んぼに水がなくなると、苗は危機感を感じて
しっかりと根を伸ばすのです。そうやって地面の下のほうにある水を吸うのです。そして、しっかりと根を張った後に、再び田んぼに水を入れます。そうすると、その後はどんどん水を吸って、太陽の光を浴びて、丈夫な良い稲に育つのです」

なるほど~!

深く納得しました。

その時には私は3人の子育て中。

稲の話は稲の話。

子育てと結びつけて考える事はありませんでした。

しかし3人の子育てを卒業し、次の世代のお母さんたちに子育てを伝える立場になった時、このときの農家さんのお話が蘇りました。

田植えしたばかりの苗 = 幼児

そう考えたのです。

親は子どもの能力を伸ばしたいと考えています。

学力を伸ばしたいと考えています。

そうすると、

「早ければ早いほうがいい」

と考えてしまいがちです。

でも本当にそうでしょうか?

例えば、賢い子どもにするためには早くからプリント教材をさせた方がいい、と考えがちです。

でもそれは、田植えをしたばかりの苗を引っ張ることになりませんか。

子どもを引っ張り上げるより、

「田んぼの水を抜いて根が張るのを待つ」

ことが大事ではないかと思うのです。

では、「田んぼの水を抜いて根が張るのを待つ」とは、子育てにおいてはどんなことになるのでしょうか?

私は「生活の中で考える力を育む」ことだと思います。

例えば砂場で遊ぶこと。

砂で高い山を作ろうと思っても、ただ砂をかけるだけではなかなか高くなりません。

押さえたり、水をかけたり、シャベルを使ったり、

どうすればいいかを子ども自身が考えることが大事です。

ついついお母さんが

「水をかけてみたら?」

とアドバイスしたくなりますが、それでは子ども自身が考えるチャンスがなくなります。

見ているとイライラハラハラしますが、それが「根が張るのを待つ」ことなのです。

農家の方も、田んぼの水を抜くと苗は一瞬しおれてしまうのを見るとハラハラすると思います。

そのハラハラを乗り越えて見守るからこそ苗はしっかりと根を伸ばすのです。

今日からは農家になったつもりで苗(幼児である子ども)を見守りましょう。

最初にお断りしましたが、これは幼児さんに言えることです。

苗から稲に変わると育て方が変わります。

根を伸ばすことよりも、雑草を取り除くことの方が
重要になります。

お子さんが小学生になるとテレビや電子ゲームといかに上手に付き合うかを教えることが大切になります。

友達といかに上手に付き合うかが大事になります。

今回は「苗=幼児を、いかに引っ張らずに見守るか」の課題についてです。

見守るとは、「何もしない」ことではありません。

子どもが伸びるようにサポートしながら見守ることなのです。

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