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母学アカデミー学長 河村京子が伝授
”成功する子ども”を育てる究極メソッド

母学コラム

母学コラム詳細

【傘を持っていく?持っていかない?】

全国的に梅雨空が続いています。
私の住む山口県も、スッキリしないお天気の日が多いです。
今回は、そんな雨模様の日のお話。

子どもが小学校へ通うようになると、親が送迎していた幼稚園時代と違って、学校まで自分で歩いて行くことになります。

もし、朝起きたときに、今にも雨が降りそうなどんよりとした曇り空だったら、お母さんはお子さんに何と言いますか?

「雨が降りそうだから、傘を持って行きなさい」

そう言ってしまいがちですが、子どもはどう思うでしょうか?

「お母さんが傘を持って行けと言ったから」

と、自分では何も考えず、

もし下校時まで雨が降らなかったら、

「雨なんか降らなかった。お母さんの嘘つき!」

と思う子もいるかもしれません。

お母さんに傘を持つことを指示された子どもは、今日雨が降るかどうかを考えることはないでしょう。

お母さんが指示するのではなく、敢えて教えないことで、子どもは初めて「今日は傘が必要かな」と考えるようになるのです。

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我が家では、子どもたちが小学生になった時、新聞の天気予報欄を見ることを教えました。

自分で天気予報欄を見て、傘を持って行くか行かないかを判断するように言ったのです。

長男は、天気予報を見ずに朝の空を見て、朝雨が降っていなければ傘は持って行きませんでした。

朝、雨に濡れてしまうと学校で困るけど、帰りに濡れたら家で着替えればいいから、と考えていたようです。

娘は、傘マークがあると必ず傘を持っていきました。
降水確率を見て、「30%以上だったら持って行く」と自分なりの基準も決めていました。

次男は、朝から雨でも傘を持たない主義でした(笑)

3人それぞれ判断はバラバラでしたが、子どもに任せると、自分のことなので一生懸命に考えます。

登校時の「今」だけではなく、半日先の自分の状況や、下校時のお天気を想像するのです。

また、自分が判断を誤って雨に濡れてしまっても、親のせいにするのではなく「自分の責任」と自覚し、次は失敗しないように学びます。

親はどうしても「子どもに失敗させたくない」(この場合は子どもを濡らしたくない)と思ってしまうので、傘を持たせようとします。

けれどその親心は、子どもの判断力や先を読む力を奪っていることも考えなくてはなりません。

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「傘を持って行くか行かないか」

ここだけ見れば、大した問題ではないように感じます。

しかし問題は「傘」ではありません。

「自分で決める」(子ども)
「任せる」(母)

こちらが大事な問題点です。

将来、子どもは自分の人生の岐路に立った時、自分で決めなくてはなりません。

★大学受験
★仕事
★結婚相手

「自分の偏差値に合うからこの大学にしておこう」

「大企業だから安定していそう」

「恋人の学歴が高くて、年収も高いからこの人にしておこう」

こんな基準で子どもが自分の人生を決めていったとしたら、うまくいくでしょうか。

また、あなたはお子さんの人生の選択にどこまで口を出しますか?

「志望校は〇〇大学にしなさい」

「安定した公務員か大企業に就職しなさい」

「三高(いまや死語ですが笑)だからその人と結婚すれば?」

こんな風に口出ししたい!と思っている人はいないと思いますが・・・

でも、小学生のお子さんに、

「傘を持っていきなさい(または、傘は必要ないよ)」

と、あなたがもし言っているのなら、そうなる可能性は高いと思います。

人間の思考パターンというのは、なかなか変わるものではありません。

子育ての中で、

「子どもは親の言うことを聞くもの」

と思っていると、つい子どもの全てをコントロールしたくなってしまうのです。

それではいけないと気付けば直す努力もできますが、気づかない人がほとんどなのです。

「たかが傘、されど傘」

です。

今にも雨が降りそうな朝、傘を学校に持って行くかどうか、子どもに任せてみましょう。

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